活動のこと 雑記

20周年記事② 20年活動してきて思ったことあれこれなお話 その2

前回はサイト開設の黎明期の頃をあれこれ記事で書きました。

今回はその続き。

前回の記事
20周年記事① 20年活動してきて思ったことあれこれなお話 その1

先日の記事の通り、清水がwebサイトを開設してから20年が経ったらしいです。 20年です。そんなに時間が経った実感が正直全くありません。自分の人生の半分よりも長い間、サイトを運営し続けているということ ...

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2002年~ 曲作りにのめりこんだ学生時代のお話

神との出会い

宗教勧誘じゃありません、ええ違います。
しかし出会ったんです、神に。

今でも敬愛してやまない、当時はオリジナルの楽曲をMIDIで公開されてらっしゃったとある作家さん。その方のwebサイトに。

きっかけはフリーゲームのBGMで流れていたその方の曲に聴き惚れて、曲のタイトルをもとにめっちゃ調べて見つけだしたという具合でした。今はなきデジファミ音楽堂というサイトに楽曲を投稿されてらっしゃいました。そこからお名前を知り、サイトに飛び、公開されていたMIDIを聴き……、驚愕したのを良く覚えています。私の知っているMIDIとは思えないほど表現豊かな音が再生されるのです。音の強弱、リズム、音色、全てがとてつもないクオリティでした。
そのMIDIをCHERRYで読み込み中を覗いたところ、もはや意味不明な信号の羅列で私は知恵熱が出そうになりました。
全く見たことのない、何をやっているのかも分からないデータの嵐。CHERRYでなんとなしに曲を作っていた私は愕然としました。それが、何をしている信号なのかはサッパリ分かりませんでしたが、そういう事をしてあれこれ曲を作る上で何かをする手段があるのだと知ったこと、あまりにも知らないことが多いということ、もはや打ちのめされました。

が、知らなくても曲は作れたのでまぁいいやという事にしました。

それと同時に新たに知ったこと。

どうにも、曲のファイルにはmp3というものが存在するということ。その方の曲にはMIDIとmp3との2ファイルが存在することがあり、mp3を再生するとそれこそ今まで聴いたことがないほど豊かな音で再生されるのです。
清水少年、驚愕です。もう驚愕の嵐です、この頃は。
同じ曲なのに別物が再生されるのです。MIDIとmp3の差は良く分かっていませんでしたが、mp3は圧倒的に音が良い。
感動でした。
そうです、当時の清水はmp3というものがどういうファイルなのか、全く理解できてなかったのです。

mp3は凄い。
mp3を扱うことができれば曲がもっと豊かになる!
清水もmp3で曲が作りたい!!
切にそう思いました!!!
そうです、当時の清水はmp3というものがどういうファイルなのか、全く理解できてなかったのです!!!!

MIDIのような感覚でmp3という形式で作曲が出来るなにかがあるのだと、当時本気で信じ込み、「mp3で作曲をする」なる方法を全力探し回ったのです。
何を言っているのか分からない方向けの解説をしますと、ようはMIDIシーケンサーで打ち込みで曲を作ってMIDIを書き出すのと同じように、この世にはmp3シーケンサーというものが存在し、きっと音が素晴らしいmp3という規格で曲が作れるのだと思いこんでいたのです。
清水が、mp3というのはただの波形のファイルだというのを知ったのは、もう少しあとの話。

ソフトシンセサイザーVSC88との出会い

学生時代、なぜだかはもう覚えていないのですが、秋葉原に行ったことがありました。
当時の友人数人で秋葉原を練り歩いたのです。サイゼリヤのミラノ風ドリアにタバスコかけようとして中蓋が外れて死ぬ思いをしたのを良く覚えています。

その秋葉原散策中、どこかの電気屋に入った際に、とあるソフトを買いました。
今でも愛用しています。波形編集ソフトの「Sound It!!」です。

Sound It!!様。

なぜ買ったのか、全く覚えていません。
たぶん、音楽的ソフトだからなんとなく買ったんだと思います。波形編集か何かがやりたかったんだと思います。

が、これが思わぬ好展開でした。
このソフトに付属していたものに「VSC-88」という音源。
これをインストールしたあと、なぜか再生されるMIDIがなんか微妙に音が良くなった気がしたんです。
なんだか、ちょっと残響音がする……、当時MIDIの機能としてあったけどまったく機能していなかったReverbというものがかかっている気がする……。

清水の制作するMIDIはCHERRY製で、CHERRYは新規ファイルを作成持、デフォルトでReverbの値が40になっているんです。
しかし今までの清水の環境ではこの値はいくら変えても何も反応していませんでした。
当時、Microsoft GS Wavetable SW Synth(音源を持っていない方がパソコンでMIDIを再生する際に鳴る音源のようなもの)ではこの値は機能しないということを全く知らなかったのですが、何故かVSC88をインストール後、微妙にそれがかかっているように聴こえたのです。

おかしいなと思い、自分以外のMIDIを聴こうと思い、上記の方の楽曲のMIDIを再生してみました。

その瞬間の衝撃が今でも忘れられません。
今まで鳴っていた音色とは全く別物で再生されるMIDI。まるで同じ曲のmp3ファイルのような豊かさで再生されたその音色を聴いて、一瞬何が起きたのか分かりませんでした。
そうです。mp3というものがどういうファイルなのか全く理解できてなかった清水、何故突然MIDIがmp3ファイルのように豊かな音でMIDIが再生されているのかが分かっていません。

どういう事なのかを色々調べ、そこで清水は初めて知りました。
mp3というのはただの波形ファイルであること、MIDIは音源というものがあればその音源の中の音で再生されるのだということ、良くMIDI付属のテキストに書かれていた「SC-88proが必要」というのは、その音源を持っていれば音が再生されるだけではなく、音色までもがその音源の音色で再生されるということ……、衝撃の数々でした。

VSC88は、音色こそSC-88proと比べるとなんだかちょっと違うぞ?となるような音で再生されるのですが、今まで対応せずに音が鳴らなかったMIDIなどにもだいたいのものに対応し、聴けなかった楽曲を再生することが出来るようになりました。
そこからはもう、また楽しい日々でした。今まで聴くことが出来ずに諦めていた楽曲の数々が再生できるのだから、とにかく聴き漁り、同時にMIDIの中身を見てひたすら調べる、その繰り返しでした。
何をするとどういうふうに機能するのか、この信号はどういう意味なのか、ひとつひとつ調べて理解して……を延々繰り返し、自分の曲に反映していきました。マニュアルとか教本とかそういったものに頼らず、そうとうな力技で制作をしていたように思います。今思えばめちゃくちゃなやり方をしていたように思います。良い子は真似しちゃいけません。

ひたすら曲作り、MIDIの研究の日々

そうして、今まで以上に豊かな音色を手に入れた清水少年、今まで以上に曲作りに奮起しました。
一ヶ月に一曲ほどのペースだったと思います。決して早い作曲速度ではありませんでしたが、ほぼ毎日、欠かすことなくCHERRYを開いて何かをやっていたと思います。テスト勉強時間なんかよりも圧倒的に長い時間、曲と向き合っていたように思います。

Sound It!!のおかげで、VSC88で鳴っているMIDIを波形で書き出す事もでき、MIDIの公開と同時にmp3の公開も可能となりました。
専用音源を持っておらずにグギギギとなっていた過去もあり、MIDIが再生できない方向けの公開を結構気を使っていたような気がします。
この頃になると回線もADSLになり、ダウンロードやアップロードの時間の問題は解消していました。
うちの回線の速度、なんとダウンロードは秒間30KB弱!!今までの4倍だよ、やったね!!(当時まじで喜んでました)

ホームページの改装・移転の嵐

当時ホームページを持っていた人なら一度は経験があるはずです。
いやむしろ全人類が経験すべき。
サーバーのお引越し、ホームページの改装。
……改装はなかば趣味でやっていました。

当時は今ではおそらく考えられないような問題も抱えていました。
即ち、サーバーの容量の問題です。
初期のサーバーでは約10MBが最大容量でした。10MBです、メガバイト。ジゴワットもびっくりの容量ですよ。
ページを置いて背景やMIDIなど素材を置いたら、mp3は1~2曲置いてしまえばすぐに容量はパンクです。

これではどうにもならんと、調べたところ無料でサーバーを借りることができるサービスが多々あることに気づきました。
ジオシティーズ、infoseekなど。転々としました。
そして移転するたび、サイト改装をしていました。3年間で4~5回作り直していたと思います。
infoseekはたしか50MBほど容量をいただけたので、かなりの曲数、mp3ファイルをアップすることが出来ていました。
それでも、容量が足りなくなったら古いファイルを消し、新しいものを……など、そんなことを繰り返していました。

他の方のサイト様でmp3を公開している方法を見ると、当時は「MUZIE」というサイトに登録し、そこでmp3の楽曲を公開しているのを良く見かけていました。そこなら容量関係なく楽曲を公開が可能でしたが、駆け出しの清水少年はそれを躊躇いました。MUZIEに登録されている楽曲全てがとてつもないクオリティだし、こんなところにワイが行くなんて1000000000年早いんや……という具合で、当時は怖気づいて敬遠していました。

清水がMUZIEに登録するのは、これからもっとあとのことでした。

作れば作るほど欲が出る

MUZIEへの登録を怖がる割には、曲を作っていくうちにだんだんと欲が出ていく自分に気づきました。
つよい人たちと肩を並べるくらいに良い曲を作りたいと思うのも然りですが、この頃から音色に関しても欲が出てくるようになりました。だんだんVSC88の音でも満足がいかなくなってきたのです。
どのくらいの音を欲し始めたのかというと、一般のCDで聴くようなオーケストラサウンド、ドラムの音色、民族的なサウンド。ようは生演奏のような豊かな音色を求め始めていました。
ゲームでいえば、SFC~プレイステーション~プレイステーション2とゲーム機が進化するにつれ、音楽も次第に生演奏を取り入れるようになっていった頃でした。
その豊かなサウンドを自分の曲で鳴らしたいなどと次第に思っていました。

そんなことがその頃の音源で出来るはずもなく、しかしどうすればもっと音を生っぽく聴かせることが出来るだろうかとひたすら試行錯誤をしていたこともありました。曲作りよりもそちらに時間ばかり取られるようになってしまっていたように思います。良い思い出です。
とにかく、自分の鳴らす音と自分が求めている音の差に悩まされていた時期がありました。
88proがあれば解決したのでしょうか……、しかし求めている音が生の音色である以上、おそらく解決はしなかったんじゃないかと思います。

欲と言えば、もっと色々な人に曲を聴いてほしいという欲も強く持つようになっていました。
ただ作ってサイトに置いて満足していただけの日々から、もっと知ってもらいたいと思うようになったわけです。欲深き人間よ。

当時は様々な音楽のコミュニティサイトがありました。個別のホームページへの総合リンクサイトなどもあり、そういった部分へ自サイトを登録すると、サイトへ訪問してくださる方が急増し、感想なども頻繁にくださるようになりました。
当時の清水少年、大歓喜です。
うへへうへへ、嬉しい、うへへ……となっていたはずです。

クリエイターの方や曲を聴きに来てくれる方、様々な方と色々なお話をしていました。
当時はホームページに掲示板というものがありましてですね……。他愛もないことをそこであれこれ言い合ったりしてですね……懐古的なお話なので省略。

そうして、個人的にちまちまと、少しずつ色々な輪を広げていきました。
今でも交流がある方は数えるほどしかおりませんが、悩みながらも楽しく活動をしていたのだと思います。

そんな学生時代のお話でした。

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