syncroom20210506

広告 雑記 音楽のこと

SYNCROOM~ネット上で遅延ほぼ無しでセッションが出来るシステムで遊んでみたお話

先日、ITC Jamでご一緒しているいちゃろーさんに誘われ、SYNCROOMというシステムのお試しに参加してきました。
それに関する簡単な記事です。
設定などの詳しい部分は省き、試した見た感想などを記していきます。
二度言いますが詳しい部分は省きます。覚えてないのでめっちゃ省きます。
遊んだだけの記事です。

SYNCROOMとは

YAMAHAから出ている、オンライン上で音声のやり取りが可能になるシステムです。
SYNCROOMが発表される前の同様のシステムとして、NETDUETというものがありました(こちらもYAMAHAのシステムです)

SYNCROOMで注目すべきは、音の遅延をほぼ感じることがない、という部分です。
一般的にオンライン上での音声のやり取りというのは僅かながらも遅延が発生するというのが当たり前の世界でした。例えるならテレビ番組の生放送などで、遠距離とのやり取りの場面、相手が返事するまで少し間が空く、あの感じを想像していただければ分かりやすいと思います。

SYNCROOMは、今まで起こってしまっていたその遅延をかなり抑えてくれるシステムとのこと。離れた場所同士でのセッションが可能になるというので、遅延を感じない人は感じることができないレベルなのかもしれません。

体験談

事前準備

SYNCROOMを始める前に準備が必要なので、軽く記します。
必要なものな大雑把に以下の通り

パソコン、もしくはAndroid

大前提。清水は数ヶ月前に購入した作業用のWindows10のPCで試しました。
公式を見るとAndroidでも可能のようですが、2021年5月に見る限りではノーサポートとのこと。

SYNCROOMのソフト

これがないと始まらない。公式サイトからダウンロードが可能です。
こちらからダウンロードが出来ます

良質なネット環境

回線はかなり重要でした。2つネット環境で試してみましたが、遅めのネット環境だとブツブツ音が聴こえたり音がまともに聴くことが出来なかったり遅延が発生したり散々でした。
こちらから回線の確認が出来るようです

ASIOへの対応

とても重要、整えるには専用の機材などが必要。一般的にはオーディオインターフェイスです。清水は、昨年購入したRMEのBabyface pro FSを用いました。
オーディオインファーフェイスを用いた場合と使わない場合の2つの環境で試したところ、ASIOに対応していないPCでは相手の音がまともに聴こえず、音のテストの段階でテスト音が異常でした。どちらもノイズにしか聴こえないような状態でした。

マイクやヘッドホン

こちらの音を相手へ伝える、相手の音をこちらが聴くのに必要、というより必需品。オーディオインターフェイスに接続して使います。

YAMAHAのアカウント登録

SYNCROOMの立ち上げの際にログインを求められ、ここでアカウントが必要になります。
Yamaha Online Members Contents Service、というアカウントが必要のようです。
Twitterなどのアカウントで連携も可能のようです。

セッティングなど

私も初の試みで良く分からないままあれこれやっていたのでこの項目は省略します、申し訳ない……。

ざっくり言うと、整った環境のPCにSYNCROOMインストールしてアカウント登録してログインしてセッション部屋に入ればOKです。わぁ簡単!
……言葉で言うと簡単ですが設定やら何やらそれなりに面倒な部分があります。
強いていうならASIOの対応がない環境の場合、テスト音を聴こうとしたらとんでもないノイズだらけの爆音が流れたので、音量は最初要注意かもしれません。

セッション開始

syncroom20210506

SYNCROOMの実際の画面です

試したときのバージョンは1.03でした。
イチャローさんとYo-heyさんの3人で試していました。
最大5人まで同時接続が可能のようです。

作業用PCでセッティングを終え、セッション部屋へログインをしてみると、お二人が「スネ夫が自慢話をする時に流れている曲」をセッションしていました。どうして。

それを聴いていた感じ、遅延などを気にすることなくに音を合わせているように聴こえました。
もちろん二人は実際には同じ場所にいるのではなく、それぞれ別の場所でオンラインを介しての状態です。

私の音は、二人が聴くと始めはやや遅延があったようです。
これはASIOの設定でバッファサイズを極限まで落としたところ、ほぼ遅延が気にならないところまで改善したようです。もともとバッファサイズが512だったので、二桁台まで落としたところ、表示上最初20msecほどあったレーテンシは一桁台まで落ちました。

Yo-heyさんのギター、いちゃろーさんのフルート、清水のハンドパンという謎の組み合わせで少し遊んでいましたが、私はリズム感が滅んでいるので別として、お二人の演奏はほぼ完璧にぴったりでした。いちゃろーさんいわく、テンポの速い複雑な曲は難しいかもしれないが、ゆっくりの曲ならほぼほぼ問題なさそうとのこと。まさにその通りに感じました。

鳴らす音にリバーブをかけることもでき、ボーカルやメロディの人はそれをかけると良いかもしれません。
また、その場で録音を可能のようです。お試しだったので実際に録音は今回やっていないのですが、次回は録音も試してみようと思います。

SYNCROOMはVSTプラグインも同梱されており、私はそれをCUBASEへ導入、CUBASEからそのプラグインを読み込むと、DAWで鳴らした音をSYNCROOMへ送ることに成功しました。声とDAWの音を同時に鳴らすという部分に課題が残りましたが、ほぼ問題なくDAWで鳴らした音源を合わせることが出来ました。DAW上でピアノを弾いたりベースを弾いたりドラムを叩いたり、そんな事をしながらYo-heyさんといちゃろーさんも合わせてくれる、それがネット上で可能なのだから、これは本当にすごいシステムだと感じました。世の中の進化が早すぎる……。

SYNCROOM使ってみた感想

ネット上でここまで遅延を感じないやり取りが出来るのは正直驚きでした。
二人のセッションはほぼズレを感じずに聴こえましたが、私の音は実際どうだったのかまでは把握できていないので、録音なども今後試してみたいと思っています。

ネット環境が清水の課題で、回線テストをすると「やや遅延がありますがセッション出来る可能性があります」と出ていました。快適な速度ではないようです。今回3人で行った際にはさほど問題はなかったようですが、これが最大の5人になるとまた違うのかもしれません。

ASIOへの対応が必要という点で、セッションを出来るのは機材など少なくともある程度の環境が整っている人というのが前提にはなりますが、全国各地どこにいても離れた相手と気軽にセッションが出来るというのは便利すぎるシステムであること間違いなしです。特に私にとっては、自宅の使い慣れたDAWの環境の音をそのまま使うことが出来るというのがとても魅力的に感じました。
軽い音合わせ程度なら、翌日どこかで……とならずともすぐにSYNCROOMで確認……などが出来ると考えると色々な使い方ができそうです。

また色々試してみて、後日改めて記事など書いてみようと思います。

どうでもいい余談ですが、セッションスタート時の二人の音に影響されすぎて、セッション中定期的に私の手が「スネ夫が自慢話をする時に流れている曲」を弾き続けていました。助けて。

-雑記, 音楽のこと